居候同期とフクザツな恋事情


「メェちゃん。俺、出張から帰ってきたら、ちゃんと家探ししようと思ってるから。だから、安心してね」

すっと伸びてきたイオの手が、私の頭をぐしゃりと撫でる。

イオに触れられたところが、熱い。

だけど、優しく微笑みかけてくるイオを見つめ返しながら出てはいけないものが目から溢れそうだった。



2日間の出張が終わってしばらくしたら、私たちの短い同居生活は終わる。


イオが、出て行く────……



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