居候同期とフクザツな恋事情


『夜ごはんどうする?帰ってきてから食べる?』

うきうきしながらすぐに返信したあとで、なんだかその内容が同棲してる恋人同士か夫婦みたいだなと思ってしまった。

じわじわ恥ずかしくなってきて、イオからの既読がつく前に削除する。

でも、とりあえず明日は残業せずに急ぎで帰ってこようと心に決めた。

帰りに少しだけ食材を買い足してきて、カレーでも作って待ってよう。

それなら、多めに作ってたって不自然じゃないし、イオが食べなかったら翌日の夜ご飯に回せばいい。

スマホを握りしめて明日のことを考えていると、幸せな気持ちに満たされてウトウトしてきた。

イオが早く帰ってきたらいいのに。

自然に閉じて行く瞼の裏に浮かんだのは、私を呼んで笑うイオの顔だった。


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