居候同期とフクザツな恋事情
イオも、「好き」って思ってくれたんだ。
態度でその気持ちを想像するよりも、直接口に出して言われたほうが、数倍嬉しい。
「いつから?」
「んー、メェちゃんとパンケーキ行ったくらいからかな」
無粋だとは思いながらも、永田さんのことを引きずっていたはずのイオの気持ちが気になって訊ねたら。予想よりも意外な答えが返ってきた。
思っていたよりも早くから、永田さんじゃなくて私に揺れてくれていたんだと思うと少し嬉しい。
思わずニヤリとしていると、逆にイオに聞き返された。
「メェちゃんは?いつから?」
「私は……イオがうちでヤケ酒してたときかな」
明確にいつか聞かれたら怪しいけど、少なくとも自覚したのはヤケ酒してたイオに事故的に抱きしめられたとき。
「それ、結構最近じゃん」
そのときのことを思い出していると、イオが笑いながらぼそりとつぶやいた。