復讐の華
放課後、1日ぶりに訪れた倉庫は活気に溢れていた。
それもその対抗戦とやらの影響だろうか。
ただでさえ気温が高くなってきているのに、大勢の男たちが揃いも揃ってトレーニングなんてしていたら余りに暑っ苦しい。
メンバーとの会話もそこそこに、私は幹部室に足を進めた。
姫になってから、私は1人でも倉庫に来るようになっていた。
バイクに乗せられてパパッと辿り着くのも良いけれど、好きな時間に、好きな様に寄り道しながら歩いて此処に来るのも好きだった。
今日は図書室に寄っていたから、1人久々の晴れの道を歩いてきた。
「あれ、來だけ?」