復讐の華

じゃあ本当の意味でこれは水憐のNO.1を決める戦いなんだ。


その中で來が4連勝中というのはどれほど凄いことなのか、来たばかりの私には分からない。


「次瞬の番だ。瞬!頑張れー!」


美穂が手すりに身を乗り出して大きく手を振る。


にこやかな笑顔で手を振り返したと思えば、相手に向き合った次の瞬間には戦いのモードに入っていた。


その試合は、圧倒的だった。


何の知識も無い、いや、そもそもこの試合にルールがあるかは知らないけど。


見てすぐに分かる程、圧倒的に瞬が強かった。


相手のメンバーだって、チームの中では1番に強い筈で。


それでも幹部を前にしては手も足も出ない。


スピードも、パワーも。何もかも段違いだった。

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