復讐の華
歴代最強の幹部だと言われた彼らは、これ程までに強いのか。
熱い興奮が沸騰するように、胸の底から疼きが込み上げてくるのを感じる。
まだまだ余裕を残して戻ってきた瞬は美穂とハイタッチを交わしていた。
その後も、幹部らはそれぞれ勝ち上がっていった。
なんとなく予想していた通り、ベスト4は幹部たちが出揃う。準決勝は伊織と來、晟也と瞬といったカードになった。
伊織が來に雪辱を果たす為には、ここで勝たなくてはならない。
私は心の中でこっそりと伊織を応援していた。
別に伊織だから勝ってほしいわけじゃない。來を倒してくれるなら誰だっていい。
とにかく誰か、來の連覇を止めてくれ。試合中それしか考えられなかった。