復讐の華
飛鳥を失った悲しみを私たちは恨みに置き変えたのだ。
そうしていないと正常でいられなかったから。
私は紘斗と共に、水憐に復讐を誓った。
作戦を練り、色々な工作をしてようやく。私は彼らにすっかり溶け込み、それを果たすまであと一歩。
「華月ちゃんも、体には気を付けて。自分を大事に生きるのよ」
シワが刻まれた手で、私の手をギュッと握る。
ごめんね上田さん。自分を大事にするよりも、私にはしなくちゃいけないことがあるの。
ヒマワリ園には私と彼女の全てが詰まっていた。
その思い出たちが私の背中を押してくれた気がした。
復讐劇はここまで来たのだ。派手なフィナーレを迎える準備は出来ている。