復讐の華
8
決戦の日
◇◇
私が彼らと過ごした4ヶ月。
それは全てこの日の為に有った。
偽りのプリンセスを追い出し、懐に入り、騙し、そして救って。
それらは彼らに罪を知ってもらう為。
仲間なんてものの脆さを身に染みて感じてもらう為。
そして、彼らに信じていた者から裏切られる苦しみを味わわせる為。
その為に私は、彼らと関わってきた。偽りの仲間として。
ようやくこの日を迎えたんだ。
今この場には幹部全員が揃っている。1階にはいつも通り他のメンバーが。
話があると言って集まって貰った幹部たちは、仲良さげに話していた。
私がここに来た頃はお互いには一線を引いているような。特に伊織と晟也はタイプがまるっきり違う感じだったのに。