復讐の華
それ程彼らと過ごした時間は濃密で、それが無くなってしまって寂しいと思わせるほど温かかった。
「あ、コンビニ寄りたいんだった」
「いいよ、待ってる」
そう言った美波が1人でコンビニに入っていってすぐ。
まるで私を尾けていたかのようにタイミング良く、4人の男が近付いてきた。
「華月ちゃん、会いたかったよ。俺らと一緒に来てくれる?紘斗も待ってるから」
それはあの日、私たちに手を貸してくれた彼ら。
どう見ても怪しい誘いだったのに。紘斗というワードと、彼らにはあの日の恩があって。
それに紘斗が協力を求めたのだからきっと良い人なのだろうと思い込んでいた私は、その誘いに頷いてしまった。