復讐の華

だとしたらどこからが悪い奴?


喧嘩はしても根が良ければそれでいいの?仲間の為なら他は関係ない、それが良い奴?


私には全然分からない。


「水憐のこと、詳しいんだね」


「私、幹部の瞬の彼女なの。だから安心してね、華月ちゃんに危害を加えないように言っておくから」


私は彼女の顔をもう一度マジマジと見た。


平岩瞬の、彼女…。


内心震え上がる喜びを隠すのが大変だった。まさか、こんなに早く水憐のトップに近付けるなんて。


幹部の彼女から仲良くなるのが、一番良い攻め方な気がした。


「すごいね、幹部と付き合ってるなんて」


「うん…でも私たちは中学から付き合ってて、そしたら瞬が幹部になったって感じだから」

< 5 / 312 >

この作品をシェア

pagetop