復讐の華
◇◇
來の計画を実行することになったのは、翌日だった。
1階のホールに多くのメンバーと、その先頭に立つ幹部。
そして來の隣に私はいた。
美穂を除いたほぼ全員がこの場に集っていた。
晟也すらも真剣な顔をしているこの状況に、緊張感が増してくる。
物音一つしないこの緊迫を破ったのは、小谷沙耶が扉を開ける音だった。
ズラリと並んだメンバーの姿を見て、目を見開いたまま動きが止まる。
「沙耶、こっちに」
來の声にハッとしたように、自分を取り戻した彼女は此方を向いた。
それと同時に私の姿にも気が付く。
「華月ちゃん、來から聞いて心配してたんだよ、大丈夫だった?」