君は冬に華を咲かす
春は体育祭があった。私は走るとすぐ息切れをして応援席でずっと応援していた。
ダンスの時はあんまり激しくないので一緒に踊った。
(これ…最後の体育祭…)
「ちょっと、暗いわよハナ」
「リンちゃん…」
「ダンスは楽しいものでしょ?」
「…うん!」
あぁ、まだ生きたいなぁ…
閉会式、私はやはり倒れた。体力が持たなかった。
(みんなに…また、迷惑かけた…)
幸い、倒れた時に隣にリンちゃんがいたので寸前で抱き抱えてくれたらしい。
「念の為、病院にいってくださいね」
保健室の先生が柔らかく言ってくれた。
私はその後病院に行って、夏休みまで入院する事にした。これから夏になって体力が奪われて倒れやすくなる。病院の方が安全で長生きできそうな気がした。でも、精神面が中々育たない気もした。
「みんなと…一緒に過ごしたいなぁ…」


冬まであと、10ヶ月
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