普結くんは、桃にイジワル。



突っ伏したまま、
夏休み開始のカウントダウンをする。


あと2時間で夏休みだ。


素直になれ、

素直になれあたし。


″夏休み、会いたい″


ただその一言言うだけ。






「…あの、普結く「柚山くぅん!」


いとも簡単にかき消された声。



甲高い声に何事かと振り向くと、


…出た。



ボブヘアーを揺らしながらぱたぱたと走ってくるその姿に、
顔が引きつっていくのを感じた。



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