普結くんは、桃にイジワル。



ふらふらと席につくと、
隣から視線を感じた。



「…………なに?」

「なんで新学期からそんな老けてんの」

「老けてる…?」

「白髪増えた?肌に潤いないけど大丈夫?」

「なんだなんだ、八宏は夏休み満喫できなかったのかー?
俺は普結と超満喫したぞー!!
一回きりの高校2年の夏休み…

青春しなきゃな?」


やたらとキメ顔の鈴木の顔もセリフにも、
全てに腹が立つ。


「なんなら八宏も俺たちと遊べばよかったのにな?」

「へえ、アンタたち夏休み遊んだの?
どっか行ったりしたの?」

「……遊んだってか無理やり引きずられて付き合わされたんだよ…」

「ひっど!!!
普結だって楽しんでただろ?」


生き生きした表情の鈴木は心なしか肌もプリプリしてるように見える。


よほどこの夏休みが楽しかったらしい。


「…よかったねえ鈴木…夏休み楽しくてさぁ…?」

「え、なになに何事?
よかったねって顔じゃないんだけど…俺なんかした?」




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