普結くんは、桃にイジワル。



容赦なく照りつける日差しの下、
グラウンドに集まる生徒たち。

普段とは違って大きな手作りのアーチがあったり、横断幕や大きな立て看板も並んでいる。

いかにも″体育祭″といった雰囲気に、
少しだけテンションが上がる。


「うおーーー!!!
たいくさい!たいくさいだあーー!!」


あたしたちの横で最大級にはしゃぐ金髪のお猿さんは、
周囲の人からのドン引きの視線に全く気づく様子がない。


…こんな奴にはなりたくない。


あたしは適度に楽しもう、
そう誓った。


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