普結くんは、桃にイジワル。
ゲームはいい。
突然裏切ったり訳もわからないまま立ち去ったりしない。
時間をかければかけるほど、その分応えてくれる。
「相楽さんのお友達やばいんじゃない?大丈夫なのあれは」
「あたしもどうしていいか分からないのよ…どうしたらいい?」
「病院連れてけば?」
だれがなんと言おうと、あたしの失恋はこのゲームに慰められている。
「ああほら、画面にチューしそうな勢いだよ?相楽さんほら、友達なら止めないと。」
「…桃っ…
あたし友達として、アンタのことちゃんとわかってあげられなくて…ゴメン…っ」
「あーあー、なんでこんなことになっちゃったんだろー。」
超棒読みで心配する言葉を吐いた普結くんは、既にあたしに興味を失った顔をしていた。