普結くんは、桃にイジワル。







「桃!
良かった〜元気そうで!」

「ありがとうリエちゃん〜!
心配かけてごめんねえ」

「もう学校来たの?
あり得ないんだけどどんだけ丈夫なわけ?」

「…なんで学校きたら罵倒されなきゃいけないわけ」

「ゴキブリ並みの生命力だね」

翌日、
全快したあたしはいつもどおり席についた。
嬉しそうに駆け寄ってきたリエちゃんに笑顔を向ける。

それから、



いつもの通りの憎まれ口と文庫本、
いつも通りの朝。

リンゴジュースの紙パックをすする普結くんの顔は今日も憎たらしいくらいに綺麗で。


…昨日のは幻だったんだろうか。

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