普結くんは、桃にイジワル。
「あれ、普結くんは?」
「…なんかねー、体調悪いとかなんとか言って先帰っちゃった」
「え、あたしに資料パシッといて…
先に帰るってどう言うことよ?」
「なんかアイツ今日変だったよな、
いつもに増して機嫌悪かったし口も悪かったし」
急いで教室へと戻ってみると、
普結くんの姿はどこにも無かった。
リエちゃんも鈴木も普結くんの様子がおかしいとは思ってたみたいで。
なんか普結くん変だったよね、なんて話で盛り上がってしまった。
「腹でも下したんじゃないだろうか…アイツ腹弱そうじゃない?なんとなく」
深刻そうな顔で余計な詮索をする鈴木を無視して、あたしたちも帰ることにした。