普結くんは、桃にイジワル。
「こんなあっちい中外でプール掃除とか…正気?」
「気持ちはわかるけど耐えよう柚山…」
「いやあいい天気だなー!
まさに青春の一大イベントだもんな!
やっぱ晴天じゃないと!!」
「なんでそんな元気なの鈴木…」
窓から見える空は明らかに超晴天で
…熱中症不可避
そんな言葉が脳裏をよぎった。
「あーーーーっちぃーーーーー…
俺虚弱だからこういうのほんと無理…」
「気合が足りねえぞ普結!」
「…なんでコイツ当たり前のように居るんだよ
隣のクラスのはずだろ…」
「知らなかったの?
今日のプール掃除2クラス合同なんだって」
リエちゃんの言葉にガックリとうなだれる普結くん。
その姿に少しだけ同情してしまう。
真夏日の空の下、
暑苦しさが全身から溢れ出す鈴木とプール掃除
…考えただけで汗が噴き出した気がする。