普結くんは、桃にイジワル。



そんな変わり者で性格に難アリの普結くんにも、

つきまといたがる変わり者がいる。


「ふーーーゆーーー!!!!!!
今日もクールだなっ、俺にもそのクールさを分けてくれ!!」

「………また来た…最悪だ…」


ド派手な音を立てて教室に転がり込んできた、金色の髪。

見ているだけで目がチカチカするその頭をちらりと横目で見ると、
普結くんはこの世の終わりの様なため息をついた。


「あれ?普結、その本昨日読んでたやつと違うよな?!
まさか1日で読み終わったのか?!!

すっげええなああ〜〜さすが普結!」

「…ちょっと声のボリューム落とそうか金太郎くん」

「ちよ、金太郎って俺のこと?!!
そりゃないよ普結〜〜いつも言ってんだろ、凪って呼んでって!」

「…はあ、
まじでくたばってくんねえかな」

「今なんか不穏な発言したっ?!
どういうこと今の!」

「そのままの意味です頼むから僕に絡むのをやめていただけませんかお願いします」

「あ!そういえばさあ〜、今日俺放課後行きたいアイス屋さんあってさ!
普結今日ひま?」


毎朝のこととはいえ、
これだけ相手にされていない相手に突っ込んでいけるのはすごいと思う。

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