普結くんは、桃にイジワル。

「遅い。


罰として鼻に割り箸突っ込んで校内一周してきて。」


「…普結くん。
まって、今さっき相当シリアスな感じで鳴海くんと別れてきたんだよ？
やめてそういう感じ…温度差についていけないから」

「…へー、鳴海くんとくっちゃべってて遅れたんだ？
良い度胸してんね八宏さん」


あ、しまった、
そう思った時には時すでに遅し。

完全に地雷を踏んでしまったらしい。


「…なーんて嘘で〜す…」

「じゃあなんでこんな遅くなったの？」

「えっと、あれ…
トイレ行ってて…」

「へえ、うんこのキレが悪かったの？」

「おいやめろやそう言うこと言うの」


仮にもあたし女子なんだけど。

うんこ、なんて軽々しく言えちゃうなんて
やっぱりあたしなんて女の子扱いされてないんだ。


改めて突きつけられたような気がしてまた気持ちが地に落ちていく。