わんこな後輩彼氏の話。
それでも私だって、遥叶と一緒にいたくて、しれっと高校のランクを落とした。
それでも、遥叶には厳しいかなって、思ってた。


なのに、純粋な彼はめちゃくちゃ頑張ってくれたようで。
今同じ学校に通ってくれている。
だから、高校でこの子を見た時、普通に、え、まじか、って思った。


で、昨日の放課後、昇降口で待ってる、って連絡が来て、1番人が帰る時間に1番人がいるところで公開告白。
流石にちょっとだけ引いたけど、純粋だなぁって。
……ちょっと寂しかったもんなぁって、付き合うことにした。


気持ち、全然変わってなかった。
それどころか1年間、心の何処かでずっと彼のことを待っていたらしい。


「七海先輩?どうか、した?」
「へ?あぁ、んーん。
遥叶が隣にいるなんて懐かしいなぁって。
来てくれると思ってなかったし」
「えへへ、先輩のために頑張りましたっ!
これからはずーっと一緒だよ〜」


……こんな可愛い子が、私の彼氏で、いいのだろうか。
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