わんこな後輩彼氏の話。
あわあわしている僕を苦笑いで見ている。
その視線が、なんだか嬉しくて、口元が緩んだ。
「んで。女って誰?」
前言撤回。桃萌ちゃん、めっちゃピリピリしてる。
さっきの微笑みは何処へやら、すっごい真顔。
「あの……家庭教師の、先生かと」
「は?家庭教師?」
「う、うん。桃萌ちゃんが部活引退して、全然合わなくなった頃から、中3の5月ぐらいまできてくれてた人。
途中で塾に切り替えたから、そんななんだけど」
「ほんとに?」
「へ?」
「ほんとにそれだけ?」
桃萌ちゃんは心配そうに僕の顔を覗き込む。
「それだけ……って?」
「その、さ?」
そのとき、桃萌ちゃんが頼んでくれたミルクティーが届いた。
間の悪いことに桃萌ちゃんは黙り込んでしまう。
ミルクティーを持ってきてくれた店員さんもちょっと気まずそうだ。
その視線が、なんだか嬉しくて、口元が緩んだ。
「んで。女って誰?」
前言撤回。桃萌ちゃん、めっちゃピリピリしてる。
さっきの微笑みは何処へやら、すっごい真顔。
「あの……家庭教師の、先生かと」
「は?家庭教師?」
「う、うん。桃萌ちゃんが部活引退して、全然合わなくなった頃から、中3の5月ぐらいまできてくれてた人。
途中で塾に切り替えたから、そんななんだけど」
「ほんとに?」
「へ?」
「ほんとにそれだけ?」
桃萌ちゃんは心配そうに僕の顔を覗き込む。
「それだけ……って?」
「その、さ?」
そのとき、桃萌ちゃんが頼んでくれたミルクティーが届いた。
間の悪いことに桃萌ちゃんは黙り込んでしまう。
ミルクティーを持ってきてくれた店員さんもちょっと気まずそうだ。