まぢめな子

沈黙が

無が


心臓の音だけになった




「「・・・・・・。」」



お互い

喋らない


小さな子供がお母さんと一緒に帰っている
おれはみなを見ているふりして
その子供をみる

そうしないと
顔が
体が

この場所の重力に勝てないから


「・・・・・・いいよ。」


みなはそう言って微笑んだ。
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