隠された真実。
私は親友と駅のホームで電車を待っていた。
すると急に悲鳴が起きる…

始まりは小5の春からだ。

今日から新学期、新しい生活が始まる!

ドキドキ胸をおどらせながら家を出た。

時刻は6:30。今日はいつもより早く家を出た。

いつもの道を通り公園へ向かった。

まだ外は暗い。

お日様が出ていないようだ。

ここは、太陽が差しかかる自然豊かな公園だ。

そこで親友と待ち合わせをしている。

学校は違うが特別な日の朝はこの公園に集合だ。

先に紫葵(ちさな)が着いていた。

紫葵は私の親友だ。

「絶対先についたと思ったのに〜」私はそう口に出した。

だが、反応がない。

いつもならふざけて返してくるのに。

『どうしたんだろう』そう思いながらも今度は「おはよう!」と声をかけた。

それでも、反応がない。

『いつもより元気がない。何かあったのだろうか』そんな気がした。


7:40そろそろ学校に行かないと間に合わない。

時間が近づいてきた。

今日の会話は少なかった。

様子がおかしい。

紫葵と出会って約5年。

大体のことは分かる。

でも、今日は全く分からない。

何を考えているのだろうか。

学校に着く頃にちなが何かを言いかけた。

私は待てなかった。


学校が終わった後はかならず2人で遊んでいた。

いつもの時間いつもの場所。

私はずっと待っていた。

暗くなるまで待っていた。


次の日の朝あの公園に行ってみた。

そこには紫葵がいた。

なんで昨日来なかったんだろう。

私の心の中では疑問がいっぱいあった。

スッキリしないモヤモヤ感。

だが、あえて聞かなかった。

『事情があったに違いない。』そう勝手に決めつけていた。
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