Déjàvu デジャヴ

芽唯がよく遊びに来るようになった



最近はホントに

私は店長と裏にいて




淕ひとりでホール



表から楽しそうな声が聞こえてきた




芽唯と淕、合いそう

付き合えばいいのに…




「アイツ
ホントに調子いいからね…」

店長が淕のことを言った




「でも、話しやすくて、いい人
芽唯も楽しそう」



「桐谷さん
この前言ってた…
男の人、こわいって…?」



「喋るのも緊張するし…
ちょっと触れただけで
ビクビクするし
苦手…です」



「そっかぁ…
オレのことは相変わらず
大丈夫なの?」




「んー…」



店長が私の手にそっと触れた




「あ…
はい…大丈夫かも…」



ビク…ってならない



「なんか、複雑…
残念な気もするけど…」


店長が笑った





「ねぇ、桐谷さん
オレと、付き合ってみない?」




「え…」




「そしたら、男嫌い直せるかもだし

オレ、桐谷さんのこと
なんか、気になるんだよね…

桐谷さんの嫌なこととか
絶対しないし

無理なら別にいんだ…

あ!無理だわ
社内恋愛禁止って、オレ言ったよね?
淕に手出させないために言ったのに
こんなことになるなんて…
オレ、大人気ないね…

ごめん、忘れて…」




店長に言われて

急に


ドキ…って



胸が鳴った






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