Déjàvu デジャヴ
上杉を追いかけて
やっと公園に着いた
「折原、、、遅、、!」
息を切らせて上杉が言った
「、、、」
私は喋れないくらい息が切れてた
上杉が私の近くに来て
また二の腕を摘んだ
「折原の腕、、、
柔らかくて、、プニプニしてる、、、」
恥ずかしい
「、、、やめてよ、、、」
上杉の指を払い除けた
上杉は笑ってた
「ごめん、、、おこった?
ハイ、、、」
上杉の腕がまた私に伸びた
当たりの棒
「あげる、、、」
「え、、?、、だって、、、
せっかく、、上杉、当てたのに、、、」
「うん、、だから、、あげる、、、
オレのだから、、折原にあげる、、、」
「でも、、」
初めて当たったって喜んでたのに…
「オレのだから、、自由じゃん、、
だから、もらって、、」
「いいの、、?
じゃあ、ありがと、、、」
上杉の手から
アイスの当たりの棒を
受け取った
上杉は嬉しそうだった
「もぉ、折原のだから、、、
好きにして、いいよ、、、」
「うん、ありがと、、」
好きにしていいよ
私は
たぶん
この当たりの棒を
アイスに交換しないと
上杉から受け取った時
思った