Déjàvu デジャヴ

「なんでもない…」


私は立ち上がった


「帰ろっか…
来てくれて、ありがとう

病院も
毎日来てくれて、ありがとう」





ねぇ上杉

なんで毎日来てくれてたの?



同情?

義務?




最初はね

それでもいいから来てほしかった…



でもね

私はね



好きなんだ

上杉が




上杉にも

まだ

私を好きな気持ちがあったら…って

少し期待した




でも

上杉は



抱きしめてくれなかった






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