イジメ返し―新たな復讐―
「う、うん……」

蛇に睨まれたカエルのようにわたしはただ頷くことしかできない。

そんな様子を見ていたエマちゃん。

「そうなんだ。ねぇ、じゃあエマと友達になってくれる?」

「友達?あたしとアンタが?」

「そう。友達になって」

「まあ、そんなに頼むならなってやってもいいけど」

だ、ダメだよ。エマちゃん。カスミちゃんと関わっちゃダメ。

カスミちゃんと友達になったってエマちゃんにはいいことなんて一つもない。

それどころか、『友達』という言葉を利用してお金を巻き上げられたり、とんでもないお願いをされたりする。

結局、いい様に使われるだけ。カスミちゃんと友達になるということはそういうことだ。

「ありがとう。じゃあ、エマとあなたはもう友達ね」

そう言ってにっこりと微笑むと、エマちゃんはゆっくりと歩き出した。

「え……?」

思わず口から声が漏れた。
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