イジメ返し―新たな復讐―
「うっ……、お願い――たすけ――」

家の近くにあるさびれた公園に連れてこられたわたしはカスミちゃんから暴力を振るわれた。

周りを田んぼに囲まれたこの公園にやってくる住人などいない。

それどころかこの辺りを通る人もまばらだ。

それを知っているカスミちゃんは人の目がないのをいいことに暴力をエスカレートさせる。

顔をビンタされ、それに耐えられずに地面にうずくまると今度は背中を蹴り上げられる。

その痛みから逃れるように地面に転がり、体をくの字にさせて頭を両手でカードすると、今度は執拗に腹部を踏みつけられる。

「痛い……やめて、お願い！」

制服は泥にまみれ、体中のありとあらゆる場所が痛みそのたびにわたしは悲鳴を上げた。

ほとんどの人間は相手を傷付けたり痛みを与えているということに罪悪感を抱くだろう。

これ以上やったらいけないとか、そもそもこんな風に殴ったり蹴ったりできるはずもない。

でもカスミちゃんは違う。相手の痛みや苦痛を何とも思っていない。

そして、その隣でスマホを構えてケラケラ笑う志穂ちゃんも同じ。

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