イジメ返し―新たな復讐―
「エマっていう力の強い人間に媚びて自分まで強くなったとか勘違いするなんてバカみたい。あっ、それ、アンタもか」

「へ……？」

カスミの言葉にあたしは顔を歪めた。

「アンタも愛奈と一緒じゃん。あたしの金魚のフンだし？あたしなしだとなーんにもできないじゃん」

カスミの言葉に体中の血という血が一気に頭に上っていくのを感じた。

「な、なにそれ。うちは別にカスミの金魚のフンじゃ――」

「あっそ。じゃあ、愛奈のこといたぶってよ」

「……な、なんでそうなるの？」

「アンタって昔から弱虫だから。あたしがいないとなーんにもできないくせに。今だって男にしがみつくことばっかり考えてるし。だから、あたしがその根性鍛え直してあげるっていってんの」

どうしてこうも上から目線であれこれ指示を出せるのか不思議で仕方がない。

「べ、別にうちだってやってやろうと思えばできるけどさ」

バカにされて正直頭にきた。

売り言葉に買い言葉だった。カスミがいなくたって大丈夫だと証明して見せたかった。

「そう。じゃあ、見せてよ。アンタが強いってところ」

そう言ってカスミはニヤリと笑った。

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