イジメ返し―新たな復讐―
【新しい彼が出来ました。マジでイケメン!彼の友達、カスミに紹介してあげようか?】

盛大にマウンティングできた。

カスミは彼氏ができたことなど一度もない。むしろ、男を毛嫌いしているように感じる。

カスミのような気の強い女に彼氏ができないのは納得だけど、きっと心のどこかではすぐに彼氏のできるあたしを羨ましいと感じて僻んでいるはずだ。

メッセージはすぐに既読になった。

でも、カスミからの返信はない。

きっと今頃返す言葉もなく、悔しさに地団駄を踏んでいるに違いない。ざまあみろ。あたしを散々コケにしてきた罰だ。

「ふふっ、ふふふふふっ」

肩が震える。龍にはまだ『付き合おう』と言われたわけではない。

でも、いずれはそうなっていくだろう。彼だってあたしを気に入ってくれているに違いない。

あぁ、今日はなんていい日だろう。

「やべ。寝てた……」

龍は目覚めると、眩しそうに目をこすりながら起き上がった。

そして、枕元のスマホを手に取り時間を確認するとすぐさま着替え始めた。

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