イジメ返し―新たな復讐―
『愛奈ちゃんにはそれ相応の罰を用意したから』

まさか、全部エマちゃんが手を回したっていうこと……?

全部、エマちゃんが……?

「こうなったからには仕方がないな。全員で死ぬしかない」

「そ、そんな……!い、いやだ!!わたしは関係ない!」

腰が抜けてしまいその場に座り込んだわたしに父が馬乗りになる。

父がわたしの首に手をかけた。
父の狂気的な瞳に全身に鳥肌が立つ。

「大丈夫だ。一人では死なせない。必ず後を追いかけてやる」

父はそう言うとギリギリとわたしの首を絞めた。

あとを追いかけてやる……?

そんな……。死んでもなおわたしは父から離れられないの……?

「俺達はどんなことがあってもずっと一緒だ」

「あっ……うっ……うっ…」

息ができず必死に口を開ける。

目の前がかすむ。このままでは意識を失ってしまう。
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