イジメ返し―新たな復讐―

その幸せそうな後姿を見て、わたしの心はさざめき立った。

「真紀……。どうしてなの……?」

わたしは昼休みに真紀を呼び出して話を聞くことに決めた。


「……愛奈、知ってたんだ?そう。今日遊ぶ予定なの」

昼休みになると、真紀はあっけらかんと言ってのけた。

それどころか何故か嬉しそうに顔をほころばせる。

「あの二人と遊ぶなんてどうかしてるよ。カスミちゃんたちと一緒にいていいことなんて一つもないんだから」

「でも、せっかく誘ってもらったから。こういう機会じゃないと二人と話なんてできないし」

「そんなこと言って、お金をたかられたりしたらどうするの?」

「お金をたかるってどういうこと?お金をちょうだいとか、二人にそういうことを言われるってこと?」

「うん」

「まさか!二人はそんなことしないよ。あたし、一回もないよ?愛奈、まさか二人に――」

「――そんなわけないじゃん!もしも、の話だよ」

とっさに嘘をついた。なんとなく真紀に知られたくなかったから。

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