きみと秘密を作る夜
あれからも、晴人は相変わらず、気まぐれに私の部屋を訪れる。
そして、たまにつまらない理由をつけては、キスをしてくる。
最初はドギマギしていたキスも、慣れればひどく気持ちがいいものになった。
だからもう、私はその意味を考えることを放棄した。
変わったのか、変わっていないのか。
晴人の存在に依存している自覚はある。
だって、晴人は私にとっての救いだから。
晴人がいてくれるから、私はこんな毎日の中でもちゃんと笑えているのだ。
晴人さえいてくれるなら。