嫁入り前夜、カタブツ御曹司は溺甘に豹変する
「そう言われると、来年からのプレゼントに困るな」
仁くんは言葉通り困ったように笑う。
「食べるのがもったいない」
「写真撮ろうか」
「うん」と返事をして、箱からそうっとプラスチックケースに入った練り切りを取り出す。
顔の横に持っていくと、仁くんが自身のスマートフォンを使って何回かシャッターを押した。
「仁くんと一緒に撮りたい」
お願いすると、身体をぴたりとくっつけた仁くんの腕が肩に回された。
心臓がバクバクと跳ねて大騒ぎする。
「うん、いい感じ」
身体を触れ合わせたまま写真を確認した仁くんから甘い香りがした。
「いつも思うけど、仁くんっていい匂いするよね」
「花帆も女の子の匂いがする」
「なにそれ?」
首を傾げる。あっという間にキスをされた。
「んっ……んん!」
「なに」
不思議そうな顔をする仁くん。
「お菓子が潰れちゃうでしょ!」
突然のキスに動揺しながらも抗議をした。
仁くんは言葉通り困ったように笑う。
「食べるのがもったいない」
「写真撮ろうか」
「うん」と返事をして、箱からそうっとプラスチックケースに入った練り切りを取り出す。
顔の横に持っていくと、仁くんが自身のスマートフォンを使って何回かシャッターを押した。
「仁くんと一緒に撮りたい」
お願いすると、身体をぴたりとくっつけた仁くんの腕が肩に回された。
心臓がバクバクと跳ねて大騒ぎする。
「うん、いい感じ」
身体を触れ合わせたまま写真を確認した仁くんから甘い香りがした。
「いつも思うけど、仁くんっていい匂いするよね」
「花帆も女の子の匂いがする」
「なにそれ?」
首を傾げる。あっという間にキスをされた。
「んっ……んん!」
「なに」
不思議そうな顔をする仁くん。
「お菓子が潰れちゃうでしょ!」
突然のキスに動揺しながらも抗議をした。