【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
私と虹くんは壁にペタリとくっついて身を潜める。
「規則違反は罰則の対象だ。そこにいるのはわかってる」
今動けば自ら正体を明かすことになる……。
「クラスと名前、それから部屋番号を答えろ」
足音が迫る中、どこかで聞いたような声だって思った……。
「ちょっ!?」
もう諦めるかしかないと弱気になった直後、虹くんの腕が私の腰に回された。
……ど、どこ触ってるの、虹くん!?
声にならない声で必死に訴えると、
「バレたくないなら、大人しく俺に抱かれてて?」
「……っ、」
虹くんの手が私の脇の下に滑り込んできて、ひょいっと私を抱き上げた。