【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
* * *
「……あぶね。大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
「……なんでお前が息切れしてんだよ」
ベットに腰を降ろして息を整える。
まだ、ドキンッと何度も鼓動が暴れている。
無事に707号室に帰還した私と虹くんだったけど、危機一髪なんでもんじゃない。
追いかけてきた人はきっと寮長さんだろう。
……明日には大騒ぎになってるかもしれない。
「……ごめんね虹くん……っ、今後は減量に励むようにするから!」
「……なんの話だよ」
「だって明日には、虹くんの腕が筋肉痛になってるかもしれない……そしたら、私が虹くんのカバン持つからね!?」
虹くんの隣で何度も謝罪をする。
じーっと私を見つめる虹くんの眉間には、シワが刻まれていく。
「そこまで心配されるほど頼りなかったわけ?」
「……ち、違うよ! そうじゃなくて、ホントに申し訳なくて……」
「無事だったんだからもういいって。それより鍵は?」
あっ!