【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
虹くんが私を抱きかかえる時に「持ってろ」と預けた鍵。
私はこれだけは離すまい!としっかり握りしめていた。
「これ、どこに保管しておこう……」
「黒田が持ってて? きっといつか使う時が来ると思うから」
「……まかせて! 誰にも見つからないところにしまっておくからね!」
大切にしまいすぎて失くしたりしないように気をつけよ。
最高難易度と言ってもおかしくないミッションに、お互いぐったりだった。
その後はすぐに寝ようということになり、おずおずとベットに入る。
「今日は、ありがとう虹くん……」
重かったのに、私のことまで担いでくれて。
「……別に。ミッションはあと5個あるんだから、それに備えておけよ」
うん、と虹くんの背中に小さく返事をした。
「虹くん、寝た……?」
なかなか寝付けなくて、コソコソと問いかける。