【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「まだどこの部屋か聞いてなかったじゃない?」
しまったぁ……!!
こういう時が訪れてもいいように、答えを用意しておくべきだった。
「私の部屋は……っ、」
「それ、俺も知りたいんだよねぇ」
は……?
追い打ちをかけるように、背後から聞こえたその声……。
それは、真夜中に聞いたものと完全一致した。
「ゲッ……深恵くん……っ」
黒縁メガネをかけた深恵くんが、ふふんっと得意気に立っていた。
しかも非常に近いんですけど。
最悪……。
「抱かれたい男ナンバーワンのチャラ男の深恵じゃん」
「遠野さんさー、それ嫌味? それとも褒めてんの?」
「どっちの意味もこめて言ったの。それに、あんたがなんで星七の部屋を知りたがるのよ?」
大ピンチ……。