【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「そうだけど……」


「あんな部屋の説明されて、この俺が信じると思う?」



思いません……。


深恵くんは引き下がることなどせず、あからさまな敵意をむき出しにしている。



「最近やたら虹の周りうろついてるよねー?」


「うろついてるわけじゃないよ……っ、てか……深恵くんにはそう見えてるだけじゃない!?」



さすが一億年前から虹くん一筋と宣言していただけあるのか、虹くんのことをよく見ているんだろう。


って……何!?


一歩一歩近づいて、俯いた私を壁際へと追いやった。



「ちょ……っ、なにして……」



突然、私に手を伸ばした深恵くんは、顎をクイッと持ち上げた。


私の顎クイ初体験があっさり奪われた瞬間である。

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