【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
それは中学卒業が近づく秋頃のことだった。
イジメられ続けて身も心もボロボロだった私宛に届いた招待状があったからだ。
【拝啓 黒田 星七 様】
【七色学園と寮生活をきっかけに、人生をリセットしてみませんか?】
「最初はそこまでしか見てなかった。なんとなく、その手紙が怪しかったから。でも……」
【今日が死にたくなるほど苦しくても、明日は虹色に輝く世界が待っているかもしれません。決断するのはあなた自身です】
「なんだよ、それ。イタズラじゃないのか?」
「私だってそんな招待状、嘘くさいと思ったし、イタズラかとも思ったよ……けど、ずっと引きこもってるのは、終わりにしたくて……」
私なりに考えて、迷って、決断してここにやってきた。
「……自分を、変えたかったから」
だから、怖かったけど、外の世界に飛び出した。