【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


虹くんの問いかけに勢いよく首を横に振った。



「それはありえないよ……っ! お兄ちゃんにとって私はお荷物っていうか、迷惑な存在だったから……それは今も変わってない」



息つく暇もないくらいに一気に言い終えると、虹くんが眉をひそめた。



「そんな風に黒田自身が思う理由でもあるわけ?」



言葉が詰まる。

言いたくないから切り出そうか迷ったけど、それじゃあの頃と少しも変わらない。



「私、ずっとイジメられてて、それが原因で不登校で……ここに来るまでほぼ引きこもってて」



打ち明けた途端、バクバクと心臓が速く脈打った。

胸をえぐるような痛みが走る。


おかしいな……。


今日から私は元気で明るい子で、陰りのない普通の女子だ!って言い聞かせて家を飛び出してきたのに。


心なしか、虹くんは眉尻を下げて、心配そうに私を見ていた。

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