【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
♡塩ときどきお砂糖攻撃


季節は6月を迎えて蒸し暑い日々だ。

休み時間、私は廊下で翠に報告をした。



「体脂肪が1パーセント増えてたですって!? たるんでるんじゃないの!?」


「ちょっと翠……!! 反応するとこそこじゃないってば!」



もちろん体脂肪は増えたんだけど、もうひとつ大事な報告をしているのに!



「あ、そうだったわ。えーと? 喜怒哀楽のない人格だけど顔だけは呼吸を止めるほどに整っているあのお兄様が寮長だったのね!?」



……友よ、ツッコミどころが多すぎるんだけど。


先にそこに注目してもらいたかった。



「だから俺の言った通りだったでしょー? キミがよく知ってるって。ね?」


「……ゲッ! な、なんで深恵くんまでいるの!?」



ヘラっと笑って紛れ込んでるんだけど!


私は翠の肩を揺さぶった。

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