【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
深恵くんは得意気に顎を上げて答えた。
「いいねぇその反応。かーわいっ」
「そうやってからかわないで! ちゃんと教えてよ!」
だいたい個人情報じゃん。
すなわち、私には知る権利がある!
すると、腕組みをした深恵くんがずいっと顔を寄せてきた。
「虹につきまとってる理由と引き換えに教えてやろうか? ギブアンドテイクってやつ。どう?」
私だけに聞こえるようにコソリと言った。
「……だからっ、つきまとってない!」
翠の目を気にしながらヒソヒソ声で抗議する。
「じゃあ俺も教えてやんねー。残念だったね?」
……くぅっ!!
「あの寮長様が目を光らせてんだから、今後は虹につきまとうことはやめときな?」
私の主張は受け入れてもらえないみたい。
そもそも、ルームメイトなんてことがバレたら、ただじゃ済まないのだ。