【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「大地と違って、俺は冗談とか言わないから」


「ちょちょっ、ちょっと待って!? 虹くん、私がどのことについて言ってるかわかってる!?」



今度は虹くんの目をじっと見つめて訴えた。


視線が交差して、数秒……



「お前に手ぇ出す気があるかってことについてじゃないの?」



な、なんでそんなあっさりと答えるのよ虹くん……っ。



「……っ、そうだけど……だって虹くん、最初は証明してくれてたし……」



ベットで、胸に手を置いて確かめたけどドキドキなんてしてなくて……。



「だから虹くんの言ってる意味がどんなことかわからな──」


「油断してると襲われるよ?」



なお虹くんは、クールな表情を浮かべてさらっと言ってのける。


私の心情は穏やかじゃなくなっていく。


──大 パ ニ ッ ク 。

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