【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
当のプリンス様はひたすら「ん」とか「で?」とか塩を振り撒いている。
「あんたさっきから虹のこと見すぎ」
「っ、わあ……!?」
ビックリした!!
視界に映り込んできたのはメガネの奥の瞳を細くした深恵くんだ。
「はい逮捕」
「逮捕って……はぁ!?」
机を挟んだ側に立った深恵くんが、いきなり私の手首を掴む。
「罪状は虹へのストーカー行為な?」
刑事気取りがここにもいたとは……。
「それは異議あり! 不当な扱いだよ!」
ヘラヘラと笑ってるけど、なぜか圧を感じる……。