【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
以前、虹くんにも同じことを言われた……。
「俺の気のせい?」
声が楽しそうに弾んでいる。
途端に過去の自分が脳裏に過ぎって、必死にかき消した。
「き……気のせい気のせい!! 多大なる勘違いをなさってるよ!!」
これも私の反応をうかがってるのかも。
私のことを知ってるわけがない。
「ふぅん。まっ、いいけど。それよりなんでそんなに虹のこと見てるわけー? 惚れちゃってんのー?」
声デカい!
虹くんに聞こえちゃうでしょ……!!
「違うよ……っ、私はただ、虹くんと私に、共通点とかあるかなぁって考えてただけで……」
「うん、一ミリもない」
ニッコリ笑って即答するこの悪魔……。