【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「……あ。おかえりなさい」
タオルで髪を拭く虹くんの気だるげな瞳が、私の方へ降りてきた。
「なにそれ? 男子寮のメンツ?」
「あっ……こ、これは見ちゃダメ!」
ガバッとテーブルに腕を乗せて慌てて隠した。
「ダメって言われると見たくなるもんだよな?」
「うっ……」
すとん、と隣に座る虹くんの髪からシャンプーのいい香りがしてくる。
ドキッ……じゃない!!
てか、虹くん近いんですけど!
「はい見せて? 悪いけど、見逃してあげないよ?」
「ダメ……これは、共通点を見つけるために書き出してみただけなの! こっちならいいよ!」
一枚だけ紙を引っ張り、本来の相関図を提出する。