【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「よかった。初めて意見が一致したね……!」


「喜びすぎ」



だって、家に帰れなんて言われたら困るもん。


だから胸をなでおろした。



「わかった……! 私はいいよ! とりあえず次のカードみたいなものが届くまで、ここに留まるから!」



家に帰るより断然マシ。


そう思い、虹くんに固い決心を訴えてみたものの、



「いいの?こんな男のこと信じても」


「え?」



ベットに座った虹くんが私へと顔を上げた。



「寝る時も同じ部屋だけど? 俺、優しくないかもしれないよ」


「っ!?」



イタズラっぽい言い方にドギマギする。



「どうする?」


……と、探るような虹くんの瞳。

< 16 / 369 >

この作品をシェア

pagetop